どくぴーの備忘録

真面目なことを書こうとするクソメガネのブログ。いつ投げ捨てられるのかは不明

死亡フラグと編入学

この記事は Kosen Advent Calendar 17日目の記事となっております

そもそも高専生ですか

はい.元明高専生です.電気情報工学科です.今は神戸大学の工学部です.

高専生の進路について

知ってる人も大半ですが,簡単に高専生(本科生)が歩く進路について挙げると

  • 就職
  • 専攻科への進学
  • 大学への編入学
  • 退学からの大学入学(多いとは言ってない)

こんなところですね.大半が上3つに固まります.私は大学への編入学ですね.

私の編入学まで

もともとこんな感じの志望校でした

第一志望:大阪大学基礎工学部
第二志望:大阪大学工学部
第三志望:神戸大学工学部
第四志望:明石高専専攻科

ピンと来るかと思いますが,第三希望に今所属しているということは,第一,第二はツルッと滑った事になりますね.

なんで滑ったのか

当たり前の話ですが,勉強不足でした.早い人は4年,ヘタすればそれ以前から受験勉強をしているのに対し,こちらは6月に入るまで,バイトやらハッカソンやらで遊び呆けていたので,まるで勉強が進んでいませんでした.

直接的な関係は別として,うちの高専,4年生の時の年度末に産技高専の荒川キャンパスと一緒に取材されたんですよね.「プレジデントファミリー」っていうプレジデントの姉妹誌に.雰囲気的には「名門大学にホイホイ受かるお子さんを量産したいお母様のための雑誌」です.言い方があまりに失礼ですが目次をみてるとこんな印象しかつきませんでした.ごめんなさい.その時取材に呼ばれて「進路希望とかあるんですか?」って聞かれて「うーん…,阪大…行けたらいいですね…」って言ったつもりだったんですけど,(何があったのか)記事のしょっぱなに「(どくぴーの本名)はさらりと言った.大阪大学に行きます』」って書いてありました.雑誌こわい.こんな感じでビンッビンの死亡フラグを立て,見事に回収をしたというわけです.嘘ですすいません勉強しなかっただけです.ちなみに取材ではずっと課外活動のこと言ってたんですけど一切書いてもらえませんでした.かなしい.これを僕は勝手に「サラリツルリ事件」といってます.

今更考える編入学

一口に編入学と言っても,入る大学とかいろいろあると思いますが,大学編入学を志望する人の(邪な)志望理由を当時振り返ると

  • 研究したい,行きたい研究室がある
  • 大学は出ておきたい
  • そもそも大学に入るために高専入った
  • 働きたくない

などなど,考え上げればキリがないとは思いますが,そんな中でも編入学する上で考えておいてほしいことを幾つか.

ちょっと油断するとすぐフラグが立つ

編入学試験はセンター試験からの入試と比べると確かに簡単かもしれません,ですがそれ故にサラリツルリ事件程ではないにしろ,軽率な一言が露骨な死亡フラグになる可能性があります.いくら自信があってもちゃんと勉強しましょう.

複数校受験できる

編入学試験だけの強みを考えると,受験料さえ払えば国立大学が日程がかぶらないかぎり何校も受験することができることでしょう.行きたい大学をとりあえず片っ端から受験できることも,「滑り止め」とか言いながら国立大学をウケることも出来ます.ただ,受験する大学の数だけ勉強量が増えるのでそれだけは注意.ちゃんと大学ごとの受験科目を確認したり,過去問から出題範囲を絞って対応しましょう.

単位認定

3年次編入(一部の大学は2年次)する以上,必ず単位と言うのは問題になってきます.そこで「単位認定」という制度があるのですが,結構これが厄介です.「上限付きで大学の科目と対応する科目を認定する」学校がほとんどだと思うのですが,「前の在籍校でどの単位を取得していようが固定数の単位を認定する」学校があります.特に神戸大学のうちの学科がそうだったりします.大学内でも学部,学科によって制度が全然異なったりするので,ネットで調べたりしただけじゃわかりません.コネがある場合はちゃんと辿って調べるようにしましょう.ただし,どんな制度であろうと正規の学部生と比べると圧倒的に単位数が少なく,取れる限界に近い量の単位を取るかしないと進級すら厳しくなる場合があるのでご注意を

「大学生活」を満喫できるわけはない

単位のことと絡みますが,普通の大学生みたいな生活は出来ません.まぁ理系大学生っぽいと言われればそうですが.サークルと両立とか考えていると結構つらいかもしれません.サークル,バイトなんて言い出すと本当に大変な目に合うかもしれません.せいぜい2つが関の山かもしれません.

そんな「新しいこと」ばかり勉強するわけではない

高専で授業を真面目に受けていたら,編入先の学科を変えないかぎりは,大学での内容は見たことのある内容がかなり多くなると思います.そのため,新しい内容ばかり学べるかといえば,一概にそうではありません,が,もっと深く学ぶことはできると思います.

高専の枠を外れる

良くも悪くも高専の枠を外れます.高専の中だけで終わらない関係を作れたりできると思います.…半分コミュ力次第なところもあると思いますが.

とまぁ,この辺です.つまるところ,「思い描いていた大学」とは限らないということを知っておいてほしいなと思います.といっても,大学は行くとやはり楽しいって思うと思います.住めば都です.高専生の間に(遊び呆けずに)「自分が何をしたいのか」を明確に決めて進路を考えることができれば,編入学試験の面接でも落ち着いて応えることができると思います.現場からは以上です.

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